一瀬 宏

東京工業大学理学部化学科卒業後、大学院総合理工学研究科生命科学専攻修士課程に進む。研究室の指導教官であった永津俊治教授(現東工大・名古屋大名誉教授)が名古屋大学医学部生化学第一講座に転任したのに伴い、名古屋大学大学院医学研究科に入学し医学博士号を取得。

卒業後、名古屋大学医学部生化学第一講座の助手を勤めた後、藤田保健衛生大学総合医科学研究所分子遺伝学研究部門II神経科学の助手となる。藤田保健衛生大学在任中、Strasbourg (France) の分子細胞遺伝生物学研究所でProfessor Pierre Chambonの下に留学し、核内受容体による転写調節の研究に携わった。

帰国後、藤田保健衛生大学総合医科学研究所分子遺伝学で助教授となり、2000年4月から藤田保健衛生大学総合医科学研究所分子遺伝学部門の教授となった。

藤田保健衛生大学総合医科学研究所において恵まれた環境で研究を行っていたが、大学院生の研究指導を通じて将来の生命科学を担う人材を育てたいと思うようになり、さらに、東工大を離れて医学分野で20年近く培ってきた経験が東工大生命理工学の発展に貢献できるのではないかと考え、2003年1月から東京工業大学大学院生命理工学研究科の教授に転任した。